無期懲役っていったい何だろう？
そう思ったのは以下の記事でした。
放火２００件、強姦（ごうかん）４０件、強制わいせつ２００件――。
これらの罪を犯したと自ら暴露し、検察が「空前絶後の放火・強姦魔」と形容した無職尾上力（おうえ・ちから）被告（３８）に対し、求刑通り無期懲役を言い渡した大阪地裁判決が、６日に確定した。
放火で５人の死者が出たものの、検察側は殺人罪で起訴せず、裁判所も法律上適用可能な「死刑」を選択しなかった。被告自身が公判で「死刑と思った」と述べ、遺族も極刑を望んだ凶悪事件は、司法と被告・遺族側の間に大きなずれを残した。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200703050086.html
記事は2007年3月の記事。ふとしたことで目にとまり、その次の瞬間目を疑いました。
これで死刑にならないの？
どうしても納得できなくて、無期懲役という刑罰を調べて見たところ、どうやらu2uniはものすごい勘違いをしていたことが判りました*1。
- 無期懲役には刑の満期が存在しない（10年で出てこれるんじゃなかったの？）
- 20年から40年で仮釈放となるが、終生、保護観察に付される（無罪放免じゃないの？）
- 保護観察なので当然身元引受人がいないと仮釈放されない（ゑ？身元引受人なんか・・・）
- 平成15年以降、20年以下で仮釈放された人はいない（な？！・・・）
- 有期懲役の上限が20年から30年となったため、将来的にはさらに長くなることが考えられる（30年以上でないと釣りあわない・・・か・・・）
- 外国の終身刑は、10年〜20年程度で釈放されることが多い（ゑ？！そうなの？！）
で、この20年以上の間、何をしているのかというと
昼夜厳正独居
といわれる状態だそうです。正しくは「受刑者を昼夜間通じて独居房において起居作業させる処遇」といわれております。
また、これに関しては平成12年に当時の首相、森さんが国会で答弁した内容がこちらにあります。
この答弁書を読んで衝撃を受けました。
結論
日本の無期懲役は、終身刑と同じ意味です。無期懲役が現在の運用で行なわれるのならば、終身刑は不要です。
昼夜間独居拘禁に関する質問主意書への政府答弁書
http://www.jca.apc.org/cpr/nl28/oyama.html
