G20では何が決まったのか?

【概要】

  • すべてのヘッジファンドを対象に各国の監督当局への登録を義務付けることで、ヘッジファンドや幹部報酬、信用格付け会社、銀行のリスク許容に対する制限を厳しくする
  • 国際通貨基金IMF)への拠出を拡大し、経済および社会的な混乱を乗り切るため、貿易再活性化に向けた資金を必要な国に提供する*1
  • 世界的なリセッション(景気後退)からの脱却を目指し、国際支援の1兆1000億ドル(約109兆円)増額と、金融業界の監督強化で合意した。
  • 7500億ドルを国際通貨基金IMF)に拠出するほか、世界銀行に1000億ドル、さらに貿易金融支援に2500億ドルを拠出するという。
  • アメリカ「世界的なリセッション(景気後退)に一致団結して立ち向おう!」
  • ドイツ、フランス「(こんなことになった元凶である)金融市場の規制強化を行うべき」

【代表戸締役◆EP2zNwyYN2曰く】
G20が終了した。財政出動量的緩和など景気対策を求める日米に対して、金融に対する厳格化を求め、財政出動に否定的な欧州の温度差が目立つ物となった。しかし、欧州の実体経済の冷え込みも本格化しており、財政出動が必要な局面であろう。欧州は中央銀行と国家財政が分離しており、この問題を複雑化させている。

*1:各国が一段の景気刺激策を実施するかどうかについては言及を避けた